予防接種について

予防接種について

当院ではインフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン などの予防接種を行っております。その他ワクチンにきましてはお問い合わせください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因となって引き起こされる感染症です。罹患すると、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。一般的な風邪症候群と同じように、喉の痛み、鼻水、咳などの症状も現れます。高齢者や基礎疾患をもつ方は、インフルエンザが原因となって肺炎を併発してしまい、入院治療が必要になることもあります。

ご承知の方も多いと思いますが、日本では冬の寒い時期にインフルエンザが流行します。そのため、流行が始まる前にワクチンを接種するようお勧めいたします。とくに、65歳以上の方、60~64歳で心臓、腎臓、呼吸器に異常がある方などは接種が推奨されています。なお、インフルエンザワクチンは接種してから効果が出るまでに約2週間かかります。日本では、毎年12月~翌3月頃の寒い時期にインフルエンザが流行しますので遅くとも12月上旬ごろまでに接種するようにしましょう。

肺炎球菌ワクチン

成人の方の場合、一般の生活で肺炎の原因として最も多いものが肺炎球菌です。肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎にかかるリスクを低下させることができます。肺炎は一度発症すると、治っても再発しやすく、様々な合併症を引き起こしたりもします。とくに高齢の方の場合は全身が弱まり、生活の質を大きく落としてしまう可能性もありますので、予防接種によって肺炎球菌による肺炎を予防しておくことは大切です。なお、肺炎球菌ワクチンには幾つかの種類がありますが、それぞれ特徴が異なります。今までにワクチンを接種しているかどうかなどによって、どのワクチンを接種すべきかなどが変わってきますのでご相談ください。

帯状疱疹ワクチン

これまでに水ぼうそうに罹患したことがある方が対象となります。水ぼうそうの原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは、症状が治まっても体内に排出されずに神経節に潜伏し続けます。その後、加齢や疲労、ストレス等による免疫力の低下によって同ウイルスが活性化すると痛みを伴う皮疹が現れるようになります。これが重症化すると、帯状疱疹後神経痛などが起こることがあります。このようなリスクをできるだけ低減するためには、生ワクチンや不活化ワクチンの帯状疱疹ワクチンを接種しておくことが重要です。

健康診断について

当院では特定健診、雇い入れ健診 などの健康診断も行っております。健診を希望される方は、事前に当院窓口までご連絡の上、指定日時にお越しください。

特定健診

特定健診は、高齢者の医療の確保に関する法律に基づいて行われるもので、生活習慣病の予防を目的としています。基本的には40~74歳の方が対象です。当院では、松坂市の国民健康保険に加入している40~74歳の方を対象にした特定健診を受けることができます。なお同健診の結果を見て、メタボリックシンドローム及びその予備群であると診断され、日頃の生活習慣を見直すことで数値が改善すると医師が判断した場合は特定保健指導を受けられることを勧められます。詳細につきましては松坂市の公式ホームページをご確認ください。

雇い入れ健診

企業などの事業者は、労働者に対して医師による健康診断を受けさせなくてはならないとされています。この企業健診には幾つかの種類がありますが、当院では主に雇い入れ健診を行っています。なお、この健診で行われる主な検査内容は下表のとおりです。

  • 既往症、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査(血色素量、赤血球数)
  • 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
  • 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査