高尿酸血症について

高尿酸血症について

高尿酸血症は血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態です。多くの場合、尿酸の元となるプリン体を多く含む食品をたくさん摂取することが原因となります。牛や豚などのレバー類、魚卵類を食べ過ぎたり、ビールなどのアルコール飲料を飲み過ぎたりすると、高尿酸血症になるので、十分にご注意ください。

痛風について

血液中の尿酸が多い状態が続くと、血液の中に溶けきらなくなった尿酸が結晶化し、手足などに溜まっていきます。これによって足の親指の付けなどに激しい痛みが生じることがあります。このような状態のことを「痛風」と呼びます。痛風発作は、発症してから24時間以内がピークとされ、長くても1週間ほどで治まるとされていますが、再発するケースがよくあります。なお、尿酸が溜まり過ぎると、痛風発作だけでなく、腎臓や心臓病などの頻度も上昇することが知られています。

高尿酸血症の予防

高尿酸血症は、様々な原因で起こりますが、まずは生活習慣を見直すことが重要です。具体的には、下表のような生活を心がけ、高尿酸血症を予防するようにしてください。

  • プリン体の多い食物を摂り過ぎない
  • お酒はほどほどにする
  • 食事は腹八分目に抑える
  • 太り過ぎには注意する
  • 水分を十分にとる
  • 適度な運動を続ける

主な治療法

高尿酸血症もほかの多くの生活習慣病と同じように、食事療法や運動療法、薬物療法によって血液中の尿酸の数値を下げることが重要です。治療の目的は尿酸値を下げ、痛風発作や合併症を引き起こさないようにすることです。具体的には、栄養バランスのとれた食事に努めたり、摂取カロリーを抑えて肥満の解消に努めたりします。プリン体を多く含むレバー類、魚卵類などは、尿酸値を引き上げてしまうのでなるべく控えます。お酒についても飲み過ぎないようにしてください。また、体内の尿酸をできるだけ尿として体外へ排出できるように水分を多くとります。なお、運動療法については患者さまに合った運動負荷などを考えなければならないので、運動を始める前に、医師からアドバイスを受けるようにしてください。薬物療法に関していうと、患者さまの状態を見極めたうえで、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などを使います。